麻雀役「チャンタ」の基本を徹底解説!
「タンヤオは覚えたけど、次に何を覚えればいいんだろう?」 「配牌に1・9・字牌が多いと、いつも手が止まってしまう…」そんな悩みを抱える麻雀初心者の方に、ぜひマスターしてほしいのが「チャンタ」という役です。チャンタは、タンヤオとは正反対の牌を使って作る役で、これを覚えるだけであなたの麻雀の戦略は一気に広がります。
この記事では、チャンタの基本的な成立条件から、高得点を狙うための応用テクニック、実践で役立つ思考法まで、初心者にも分かりやすく徹底解説します。

チャンタとはどんな役?
チャンタとは、麻雀の役の一つで、正式名称を**「混全帯么九(ホンチャンタイヤオチュウ)」と言います。その本質は、「すべての面子(メンツ)と雀頭(アタマ)に、必ず1・9・字牌のいずれかが含まれている」というものです。
【チャンタの成立例】

このように、全てのパーツに端の牌(1・9)か字牌が絡んでいるのが特徴です。
チャンタの成立条件と点数
- アタマ(2枚組)1つとメンツ(4つの3枚組)で構成されている。
- その全てのパーツに「1・9・字牌」のいずれかが含まれている。
そして、チャンタの重要なポイントは【鳴き】が可能というところにあります。
- 鳴かずに(メンゼンで)作る → 2翻
- 【鳴き】を使って(ポン・チーして)作る → 1翻
鳴くと翻数が下がってしまいますが、その分スピーディーにアガれるのがチャンタの強みです。点数は、メンゼンなら最低でも40符2飜で2,600点(子の場合)、鳴いても役牌などが絡めば十分に戦える点数になります。
チャンタはなぜ初心者におすすめなのか?
チャンタは、守備と攻撃のバランスが良く、初心者が戦略の幅を広げるのに最適な役だからです。
- 守備力が高い:不要な牌が中央の牌(2〜8)なので、他家のリーチに対して安全な牌を捨てやすい。
- 狙いやすい手牌が分かりやすい:配牌に1・9・字牌が多ければ、自然とチャンタを意識できる。
- 高打点の可能性がある:後述する他の役との複合で、満貫以上の高い点数も狙える。
チャンタの作り方:役を揃える具体的な手順
- 配牌を確認:手牌に1・9・字牌が5〜6枚以上あれば、チャンタを狙うチャンスです。
- 方針を決める:チャンタを軸に手作りを進めることを意識します。
- 不要な牌を捨てる:真っ先に、チャンタに不要な中央の牌(2〜8)から捨てていきます。
- パーツを作る:「123」や「789」の順子(シュンツ)、「1」「9」「字牌」の刻子(コーツ)や雀頭(アタマ)を揃えていきます。
チャンタを構成する牌の種類
チャンタで使うのは「么九牌(ヤオチュウハイ)」です。么九牌は以下の2種類に分けられます。
- 老頭牌(ロウトウハイ):各数牌の「1」と「9」
- 字牌(ジハイ):東・南・西・北・白・發・中

チャンタは、これらの牌を全てのパーツに絡めて作る役だと覚えましょう。
チャンタを目指す上での牌効率
チャンタを効率よく揃えるには、「中張牌(チュンチャンパイ:2〜8の牌)を先に切る」のが鉄則です。

ただ、「2」や「3」は順子の面子として使用できる場合があるので、切る前に今後使用できる可能性をよく判断してから切るようにします。「1」・「9」牌は順子にも刻子にも使える可能性があるため大切に持ち、雀頭や刻子になる可能性がない字牌から整理していくのが基本セオリーです。
捨て牌からチャンタを見抜くコツ
他家がチャンタを狙っているかを見抜くのは、麻雀の守備において非常に重要です。
序盤から「4・5・6」といった真ん中の牌がどんどん捨てられている場合、そのプレイヤーはチャンタや、関連役の【ホンロウトウ】、【ジュンチャン】などを狙っている可能性が高いと警戒しましょう。
チャンタを活かす!実践で役を絡める戦略
チャンタと複合しやすい役の組み合わせ
チャンタは単体で狙うよりも、他の役と組み合わせることで真価を発揮します。
- 役牌(ヤクハイ):最も簡単に複合できる役。チャンタ(1翻)+役牌(1翻)で、鳴いても2翻が確定します。
- 三色同順(サンショクドウジュン):「123」や「789」の組み合わせを萬子・筒子・索子で揃えると複合し、高打点が期待できます。
- 【ジュンチャン】(純全帯么九):チャンタから字牌を抜き、1・9の数牌だけで作った形。チャンタ(2翻)の上位役で、3翻になります。
- 【ホンロウトウ】(混老頭):1・9・字牌の刻子(コーツ)と雀頭だけで作った形。チャンタが全て刻子で構成されると成立し、対々和(トイトイホー)も複合します。
チャンタを狙うべき局面と見送るべき局面
- 狙うべき局面:配牌に1・9・字牌が多い時。親番で、鳴きを使い早くアガリたい時。ドラが1・9・字牌の時。
- 見送るべき局面:ドラが中央の牌(4・5・6など)で、それを使わないとアガれない時。他のプレイヤーが明らかに早い時。
チャンタをアガり切るための思考法
チャンタは待ちの形が悪くなりやすいため、「鳴くか、鳴かないか」の判断が重要です。良い待ち(リャンメン待ち)が作れそうならメンゼンで高打点を狙い、悪形でも早くテンパイしたいなら積極的に鳴く、という柔軟な思考が求められます。
チャンタで点数アップ!効率的な打ち方
チャンタの待ち牌を見極める
チャンタは構造上、「ペンチャン待ち(例:12の形で3待ち)」や「カンチャン待ち(例:79の形で8待ち)」になりがちです。できるだけ「123」や「789」の順子を確定させ、アタマ待ちや他の部分で良い待ちを作る意識が大切です。
チャンタをより高打点にする工夫
- メンゼンでリーチ:リーチ(1翻)+チャンタ(2翻)で最低3翻が確定します。
- ドラを絡める:ドラが1・9・字牌なら、チャンタは高打点を狙う絶好のチャンスです。
- 上位役を意識する:手牌の状況が良ければ、より高い点数が見込める【ジュンチャン】や【ホンロウトウ】への手変わりを常に意識しましょう。
チャンタで失敗しないための注意点
- 待ちが悪くなり、アガリ逃すことがある。
- 【鳴き】を多用すると、守備力が極端に低下する。
- チャンタに固執しすぎると、手牌の柔軟性がなくなり、アガリから遠のくことがある。
チャンタに関するよくある疑問を解消!
チャンタとタンヤオ、ホンイツとの違い
- タンヤオ:使う牌がチャンタと真逆(2〜8の中張牌のみ)。
- ホンイツ:一種類の数牌と字牌だけで作る役。チャンタと複合することもあります(例:萬子のチャンタ)。
チャンタの難易度は?覚えるべき順番
チャンタは、タンヤオ・リーチ・役牌といった基本役の次に覚えるのがおすすめです。出現頻度はそれほど高くありませんが、守備と攻撃の選択肢を増やすために必須の知識です。
チャンタに関するQ&A
チャンタをマスターして麻雀をさらに楽しもう!
チャンタ習得のための練習方法
まずは麻雀アプリやゲームで、配牌に1・9・字牌が多かった時に意識してチャンタを作ってみるのが一番の近道です。アガれなくても、不要牌を捨てる練習をするだけで守備力が向上します。
チャンタを使いこなすステップアップ
- Step1:まずは【鳴き】を使って、1翻のチャンタをアガってみる。
- Step2:メンゼンで手作りを進め、リーチを絡めてアガることを目指す。
- Step3:役牌や三色同順など、他の役との複合を常に意識する。
チャンタで麻雀上級者への道筋
チャンタを自由自在に使いこなせるようになると、タンヤオ系の手だけでなく、守備を固めながらじっくりと手を育てる打ち方も身につきます。これが、どんな配牌からでもアガリを見据えることができる、麻雀上級者への確かな道筋となるでしょう。
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